まちと美術館のプログラム-アートがまちを表現する:愛宕・新橋・虎ノ門編

触覚すごろく詣

コーディネート:身体0ベース運用法


私たちの身の回りにある「身体」をベースに活動する「身体0ベース運動法」が提案するのは、虎ノ門エリアにある愛宕神社と金刀比羅宮をめぐる参拝の旅。靴を脱ぎ捨て、裸足になって街の中を散策することで、人工の開発都市の中に身体的経験を見つけ出しながら、街を巡ります。街の変化を足裏で感じ、バーチャルにではなく、リアルな地面を通して異なる場所や時間につながる旅に出かけてみましょう。

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触覚すごろく詣とは?

虎ノ門エリアのにある愛宕神社と金刀比羅宮も巡る新しい参拝の提案です。香川の金刀比羅宮は門前町から御本宮までの785段の石段、そして金刀比羅本教の教祖である厳魂彦命をお祭りする厳魂神社(奥社)が鎮座する山中までは石段1,368段目まで登ります。


一方、京都の愛宕神社へは登山口から愛宕山山頂まで約2時間半の登山が必要となります。どちらも参拝までに困難な行程があり、そこに身体的な体験が組み込まれています。


それゆえに頂上の本殿に到着し、参拝した際の喜びは大きい。自分の体力と向き合い、全身を動かし、日常生活をおくる地形と足元が変わることで、非日常な身体運動の経験をすることになります。この行程は参拝までの準備であり、この身体経験有無で参拝の経験は変わります。


虎ノ門にある愛宕神社と金刀比羅宮は、平地にあるという地形的特徴から本家が持つ険しい山を登るという行程を持ちません。そこで、山を登る中で得られる身体的経験を、開発された人工の都市の中に地形として見つけ、参拝の経路に設定し、それらを巡りながら参拝する旅を提案します。 

愛宕・新橋・虎ノ門エリアの触覚の風景

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コーディネーター:身体0ベース運用法

身体0ベース運用法は染色作家安藤隆一郎による「ものづくりの視点」から考える身体論です。「身体」と「もの」との関わりから生まれる感覚、運動、機能を「0」から見直し、人間が本来持っている「身体」の運用法を見出します。その「身体」とは医学やスポーツといった専門的なものではなく、私たちの身の回りにある「身体」です。身体0ベース運用法はアートが持つ多様なツールを使ってそれを翻訳し、伝えることで、「身体」の消えゆく未来へ向けてその可能性を問い直していきます。2016年活動開始。合田企画2016ワークショップシリーズFreshly MIxed vol.2 にて講師を務める。2017年京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAにて全館をジムに見立てた体験型展示「0GYM」を開催。以降、ワークショップやレクチャーを多数開催。website: https://www.shintai-0-base.com/


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まちと美術館のプログラム「Traveling Inside:ここにある『未知』を旅する」

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